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主なクラシックの音楽家
主なクラシックの音楽家についてまとめたものです。年代は解釈により異なる場合があります。
年代 | 音楽家名 | 肖像画 | 説明 | 代表曲 |
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バロック | パッヘルベル (Antonio Lucio Vivaldi アントニオ・ルーチョ・ヴィヴァルディ 1678-1741) |
ドイツの作曲家にして、オルガン奏者で、教師でもあった。明快で単純な対位法を好んで用いて、コラール前奏曲やフーガの発展に大きく貢献した一方、師事する弟子も多くドイツの多くの作曲家の手本となった。有名な「パッヘルベルのカノン」は、彼が生涯に書いた唯一のカノンである。 | パッヘルベルのカノン/シャコンヌ ヘ短調/トッカータ ホ短調 | |
バロック | ヴィヴァルディ (Johann Pachelbel ヨハン・パッヘルベル 1653-1706) |
イタリアの、バロックの作曲家。協奏曲、オペラ、ソナタ、室内楽、シンフォニア、オラトリオ、モテット、カンタータと多岐に渡り作品を残している。中でも協奏曲は500曲を越え、オペラも50作品を越えて残っている。 | ヴァイオリン協奏曲集より『四季』 | |
バロック | バッハ (Johann Sebastian Bach ヨハン・ゼバスティアン・バッハ 1685-1750) |
ドイツの作曲家。「音楽の父」と称される巨匠。幅広いジャンルにわたって作曲を行い、オペラ以外のあらゆる曲種を手がけた。バロック時代以前のポリフォニー音楽と古典派時代以降のホモフォニー音楽という2つの音楽スタイルにまたがり、音楽史上の大きな分水嶺のような存在となっている |
平均律クラヴィーア曲集/G線上のアリア/主よ、人の望みの喜びよ(コラール) | |
バロック | ヘンデル (Georg Friedrich Hände ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル 1685-1759) |
ドイツ生まれの作曲家。オペラや(劇場用の)オラトリオなど、劇場用の音楽で本領を発揮した。特に、オラトリオ『メサイア(救世主)』は曲中に有名な「ハレルヤ・コーラス」を含み、『ユーダス=マカベウス(マカベウスのユダ)』中の合唱曲「見よ、勇者は帰る」は、優勝者を称える曲・表彰状授与のBGMとして日常的に用いられている。 | ハレルヤ・コーラス/見よ、勇者は帰る | |
古典派 | ハイドン (Franz Joseph Haydn フランツ・ヨーゼフ・ハイドン 1732-1809) |
古典派を代表するオーストリアの作曲家。数多くの交響曲を作曲し、交響曲の父と呼ばれている。その作品の数は100曲を越える。また、弦楽四重奏曲も数多く残しており、そのうちの一曲の旋律は、現在ドイツの国歌として用いられている。 |
神よ、皇帝フランツを守り給え/交響曲第94番『驚愕』/交響曲第100番『軍隊』/弦楽四重奏曲第77番『皇帝』 |
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古典派 | モーツァルト (Wolfgang Amadeus Mozart ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 1756-1791) |
オーストリアに生まれ、神童と呼ばれた作曲家。25歳の時にウィーンに定住し、演奏会、オペラの作曲、レッスン、楽譜の出版などで生計を立てたが、晩年までの数年間は収入が減り、借金を求める手紙が残されている。ウィーンでレクイエムの作曲中に35歳の若さで没した。 | アイネ・クライネ・ナハトムジーク/トルコ行進曲/オペラ『フィガロの結婚』/オペラ『ドン・ジョヴァンニ』/オペラ『魔笛』 | |
古典派 | ベートーヴェン (Ludwig van Beethoven ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン 1770-1827) |
ドイツの作曲家。楽聖と呼ばれ、その作品は古典派音楽の集大成とされている。徹底して形式的・法則的なものを追求した結果、従来のソナタ形式を拡大し、革新的な技法を使い、数多くの作品を残した。その多くの曲は、後の音楽家へ多大な影響を与えた。持病の難聴により、晩年はほとんど耳が聞こえていなかった事でも知られている。 | エリーゼのために/交響曲第5番『運命』/交響曲第9番『歓喜の歌』/ピアノソナタ『悲愴』/ピアノソナタ『月光』/ピアノソナタ『熱情』 | |
古典派 | パガニーニ (Niccolò Paganini ニコロ・パガニーニ 1782-1840) |
イタリアのヴァイオリニストであり作曲家。ヴァイオリンの鬼神と呼ばれ、その演奏は『悪魔に魂を売り渡して手に入れたもの』と噂されたという。作曲家としても活躍したが、楽譜を一切外に公開しなかった為、大部分の作品は廃絶してしまっている。後のリストに大きな影響を与えたといわれている。 | 無伴奏のための24の奇想曲/ヴァイオリン協奏曲第2番 | |
ロマン派 | シューベルト (Franz Peter Schubert フランツ・ペーター・シューベルト 1797-1828) |
オーストリアの作曲家。「歌曲の王」と呼ばれるほどにドイツ歌曲に名曲を残している。ロマン派の枠に入れられるが、ウィーン古典派の強い影響下にあり、記譜法、基本的な作曲法も古典派に属している。31年間で残した作品は1000点(未完のもの、断片的なものなどを含む)にものぼる。 詩情豊かな音楽家として後世に影響を与えた。 | 歌曲『魔王』/歌曲『ます』/ピアノソナタ 第18番『幻想』/交響曲『未完成』 | |
ロマン派 | ベルリオーズ (Louis Hector Berlioz ルイ・エクトル・ベルリオーズ 1803-1869) |
フランスのロマン派音楽の作曲家。半音階や旋法、変拍子を採用した型破りな音楽作品も多い。だが、生前は指揮者として有名であった。中にはリストのピアノ協奏曲第1番の初演なども含まれる。また、管弦楽法の巨匠として後世に多大な影響を与え、ロシア音楽の発展にも大きく貢献した。 | ロメオとジュリエット/幻想交響曲/イタリアのハロルド | |
ロマン派 | メンデルスゾーン (Jakob Ludwig Felix Mendelssohn Bartholdy ヤコプ・ルートヴィヒ・フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ1809-1847) |
ドイツ作曲家、指揮者。指揮法を確立し、指揮者という職務を独立させた創始者。また、バッハやベートーヴェンの価値を広く知らしめた事も知られていて、それまで古い楽曲を演奏する習慣のなかった音楽界に、古くても価値ある作品を敬意を払って演奏するという音楽作法を確立した。 | 春の歌/無言歌集/結婚行進曲/ヴァイオリン協奏曲ホ短調 | |
ロマン派 | ショパン (Frédéric François Chopin フレデリック・フランソワ・ショパン 1810-1849) |
ポーランド出身の作曲家。前期ロマン派音楽を代表する、その作品のほとんどをピアノ独奏曲が占める為、ピアノの詩人とも呼ばれる。様々な形式、美しい旋律、半音階的和声法などによってピアノの表現様式を拡大し、ピアノ音楽の新しい地平を切り開いた。 | ノクターン 第2番/子犬のワルツ/幻想即興曲/エチュード『革命』/英雄ポロネーズ/舟歌 | |
ロマン派 | シューマン (Robert Alexander Schumann ロベルト・アレクサンダー・シューマン 1810-1856) |
ドイツの作曲家。ピアノ曲をはじめ、歌曲、交響曲、室内楽曲、オラトリオ、ピアノ協奏曲、更にはオペラも残している。ベートーヴェンとシューベルトから大きな影響を受けたとされる。忘れ去られていた過去のドイツ音楽の名作の再評価に決定的な役割を果たした評論家でもある。 | 子供の情景より『トロイメライ』/子供の情景より『知らない国々』/幻想小曲集より『飛翔』/楽しき農夫 | |
ロマン派 | リスト (Franz Liszt フランツ・リスト 1811-1886) |
ハンガリー生まれのピアニスト・作曲家。超絶的な技巧を持つピアニストで「ピアノの魔術師」と呼ばれていた。自身が優れたピアニストであったため、ピアノ曲を中心に作品が残っている。ピアニストとしての第一線を退いてから、交響曲や交響詩などの作品を残している。交響詩の創始者。 | 愛の夢/ラ・カンパネラ/超絶技巧練習曲 | |
ロマン派 | ワーグナー (Wilhelm Richard Wagner ヴィルヘルム・リヒャルト・ワーグナー 1813-1883) |
ロマン派歌劇の頂点として「歌劇王」と知られる、ドイツの作曲家、指揮者。20代を国外(主にパリ)で過ごしたが作品が認められることはなく、ドイツに帰る。その後宮廷劇場指揮者に任命され、多才を発揮した。晩年に、長く夢見てきた彼自身の作品のための祝祭劇場を完成させ、そのオペラハウスは現在でも音楽祭に使用されている。 | トリスタンとイゾルデ/タンホイザー/ニーベルングの指環(ワルキューレの騎行)/ローエングリン | |
ロマン派 | ヨハンシュトラウス2世 (Johann Baptist Strauß ヨハン・バプティスト・シュトラウス 1825-1899) |
ウィーンで活躍した作曲家・指揮者・ヴァイオリニスト。生涯の多くを、ウィンナワルツの作曲に捧げ、「ワルツ王」と評される。他にオペレッタ、ポルカなども遺しており、音楽の都「ウィーン」の代表的な作曲家である。ブラームス、リスト、ワーグナー等との親交が厚かった。 | 美しく青きドナウ/春の声/ピチカート・ポルカ/こうもり | |
ロマン派 | ブラームス (Johannes Brahms ヨハネス・ブラームス 1833-1897) |
ドイツの作曲家、ピアニスト、指揮者。主要作品は4つの交響曲、2つのピアノ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲、ドイツ・レクイエムなどである。また変奏曲の大家でもあり、過去の作曲家の主題を用いた室内楽やピアノ曲を残している。彼の作品にはベートーヴェンの影響を色濃く受けた作品が少なくない。 | 子守歌/愛のワルツ/交響曲第1番/ハンガリー舞曲第1番 | |
ロマン派 | サン・サーンス (Charles Camille Saint-Saëns シャルル・カミーユ・サン=サーンス 1835-1921) |
フランスの作曲家でありオルガニスト・ピアニスト。即興演奏の能力に秀で、若くしてパリのマドレーヌ教会のオルガニストに就任する。晩年、印象主義音楽の台頭の中で近代音楽を批判して孤立を強めた。しかし必ずしも古典音楽に隷属していたわけではなく、ロマン主義の枠内で新しい形の音楽を創造しようとした、との見方もある。 | 動物の謝肉祭/交響曲第3番ハ短調 作品78「オルガン付き」/死の舞踏 | |
ロマン派 | ビゼー (Georges Bizet ジョルジュ・ビゼー 1838-1875) |
フランスの作曲家。記憶力が抜群で、リストを驚かせたこともある程にピアノの演奏もできた。しかし彼はオペラ作家として名を馳せたかった為、ピアノ曲はあまり残っていない。有名なカルメンの初演のわずか3ヵ月後に、敗血症のため36歳の若さで死去した。 | カルメン/アルルの女/真珠採り/小さな木の実 | |
ロマン派 | ムソルグスキー (Modest Petrovich Mussorgsky モデスト・ペトローヴィチ・ムソルグスキー 1839-1881) |
ロシア5人組の一人である国民楽派の作曲家。作風は印象主義音楽の前触れといった趣があり、具体的には、増四度を積み重ねる技法や、原色的な和声感覚、作曲素材の大胆な対比などがある。 | 禿山の一夜/展覧会の絵 | |
ロマン派 | チャイコフスキー (Peter Ilyich Tchaikovsky ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー 1840-1893) |
ロシアの作曲家。作品は多岐にわたるが、後期の交響曲・バレエ音楽・協奏曲などが有名である。流れるような旋律や、絢爛豪華なオーケストレーションが人気の要因となっている。最後の交響曲である「悲愴」は、本人が『私の全ての作品の中で最高の出来栄え』と語るほど自信作のようだ。 | 交響曲第6番「悲愴」/白鳥の湖/弦楽セレナード/くるみ割り人形/眠れる森の美女 | |
ロマン派 | ドボルザーク (Antonín Leopold Dvořák アントニン・レオポルト・ドヴォルザーク 1842-1904) |
チェコの作曲家。親しみやすく美しいメロディーが特徴で、シューベルトと並び賞される。ワーグナー、ブラームスから多大な影響を受け、作風が似ているものもいくつか存在する。晩年、ニューヨークの音楽院院長を務めていたことから、アメリカの音楽愛好家に深く愛されていた。 | スラヴ舞曲集/ユモレスク/交響曲第9番「新世界より | |
ロマン派 | フォーレ (Gabriel Urbain Fauré ガブリエル・ユルバン・フォーレ 1845-1924) |
フランスの作曲家。小規模編成の楽曲を好み、室内楽作品に名作が多い。他に歌劇や組曲もいくつか残している。規模の小さな作品においても、ただ柔らかく上品で洗練されているというだけでなく、自然に流れる音の流れが、伝統的なあらゆる手法を駆使した緻密な構成によって作られている。 | レクイエム/パバーヌ/舟歌(バルカローレ) | |
ロマン派 | マーラー (Gustav Mahler グスタフ・マーラー 1860-1911) |
ウィーンで活躍した作曲家、指揮者。交響曲と歌曲の大家として知られる。交響曲は大規模なものが多く、声楽パートを伴うものが多いのが特徴で、歌曲も管弦楽伴奏を伴うものが多いことから、交響曲と歌曲の境が余りはっきりしない。作風は、晩年になるにつれ次第に多調・無調的要素が大きくなっていった。 | 交響曲第1番ニ長調「巨人」/交響曲第8番「千人の交響曲」/交響曲第5番嬰ハ短調/交響曲第3番ニ短調 | |
ロマン派 | シュトラウス (Richard Georg Strauss リヒャルト・ゲオルク・シュトラウス 1864-1949) |
ドイツの作曲家。交響詩とオペラの作曲で知られ、また、指揮者としても名高い。幼い頃はモーツァルトを崇敬しており作風も保守的なものであったが、次第に革新的音楽に真剣に向き合うようなる。晩年の作品は、調性音楽の限界を超えて無調音楽の一歩手前まで至る。 | 交響詩「ドン・ファン」/ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら/サロメ/ツァラトゥストラはかく語りき | |
近代 | ドビュッシー (Claude Achille Debussy クロード・アシル・ドビュッシー 1862-1918) |
フランスの作曲家。長音階・短音階以外の旋法の使用、機能和声にとらわれない自由な和声法などを行う特徴的な作曲技法から、「印象派」と称されることもある。感情の表現や物語を語るのではなく、気分や雰囲気を喚起しようとする作風は、それまでの西洋音楽の概念からは異なっている。 | アラベスク/子供の領分/ベルガマスク組曲より『月の光』/映像 第1集より『水の反映』/夢想 | |
近代 | サティ (Erik Satie, Eric Alfred Leslie Satie エリック・アルフレッド・レスリ・サティ 1866-1925) |
フランスの作曲家。西洋音楽の伝統に大きな扉を開いた革新者と言われる。教会旋法を作品に採り込む事により、調性は放棄され、和声進行も無視され、並行音程・並行和音などが平然と書かれている。それらの作風は後の作曲家達に引き継がれて行った。 | ジムノペディ/Je te veux(あなたが欲しい)グノシエンヌ | |
近代 | ラフマニノフ (Sergey Vasilievich Rachmaninov セルゲイ・ヴァシリエヴィチ・ラフマニノフ 1873-1943) |
ロシアの作曲家、ピアニスト、指揮者。全ての作品は伝統的な調性音楽の枠内で書かれており、ロマン派的な語法から大きく外れることはなかった。卓越した技巧と大きな手を持っていたため、一般の弾き手にとっては困難な運指や和音が曲中に多く存在する。 | ピアノ協奏曲第2番/音の絵/楽興の時/ヴォカリーズ | |
近代 | ホルスト (Gustav Holst グスターヴ・ホルスト 1874-1934) |
イギリスを代表する作曲家。最も知られた作品は、管弦楽のために書かれた『惑星』であるが、合唱のための曲を多く遺している。また、吹奏楽曲でも知られる。 | 惑星「木星」/惑星「火星」 | |
近代 | ラヴェル (Joseph-Maurice Ravel ジョゼフ=モーリス・ラヴェル 1875-1937) |
フランスの作曲家。「管弦楽の魔術師」と言われる卓越した管弦楽法、時計職人のような精緻な書法が特徴的である。しばしばジャズの語法の影響も見られる。ドビュッシーと共に印象派の作曲家に分類されることが多いが、ラヴェルの作品はより強く古典的な曲形式の元に作られている。 |
水の戯れ/ソナチネ/スペイン狂詩曲/マ・メール・ロワ | |
近代 | ストラビンスキー (Igor Fyodorovitch Stravinsky イーゴリ・フョードロヴィチ・ストラヴィンスキー 1882-1971) |
ロシアの作曲家。20世紀を代表する作曲家の1人で、指揮者、ピアニストとしても活動した。20世紀の芸術に広く影響を及ぼした音楽家の1人である。生涯に作風を次々に変え続け、大きく分けて3つの時代に分けることができる。晩年になってもさらに新しい音楽を求め、個人的な作風へ化していった。 | 火の鳥/ペトルーシュカ/春の祭典 | |
近代 | ショスタコーヴィッチ (Dmitrii Dmitrievich Shostakovich ドミートリイ・ドミートリエヴィチ・ショスタコーヴィチ 1906-1975) |
ソビエト連邦時代の作曲家。交響曲や弦楽四重奏曲が有名。スターリンの厳しい芸術弾圧下のもと、音楽を作り続けた彼の音楽は暗く、冷たいものが多い。その一方でポピュラー音楽も愛し、ジャズ風の軽妙な作品も少なからず残している。ピアニストとしても活躍したが、後年は脊椎性小児麻痺の影響でピアノを弾くことが出来なくなった。 | 交響曲第5番「革命」/交響曲第7番「レニングラード」 |
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